福祉予算削るな!金もうけにするな!県民集会
福祉予算削るな!福祉を金もうけにするな!愛知県民集会が、10月25日若宮広場で開かれました。1000人が参加し、栄までパレードし、アピールしました。
愛知県の福祉予算は11年前に県単独補助金一律30%カットが提案されてから削減され続けています。2000年には介護保険制度、2006年には障害者自立支援法が導入され、利用者に多大な自己負担が圧し掛かりました。また国・自治体は保育制度を変え、父母の自己責任で「保育園との直接契約制度」に持ち込もうとしています。
「福祉予算削るな!福祉を金もうけにするな!愛知県民集会」は福祉分野で働く職員、利用者と家族、経営者・労働組合・学者・研究者が手を取り合って発足。この集会で愛知県の補助金カットを30%から15%に押しとどめるなど大きな成果をあげています。
◆子ども見捨てられない 若松寮分会
民営化が提案されている児童養護施設の若松寮も独自のビラを配布。「市長さん、子ども達の『家』を見捨てないで」と書いたビラには、10%減税のために福祉予算が削られること、また卒業生のメッセージも載せました。「恵まれない子どもたちがさらに恵まれない子どもたちになります。民営化に強く反対します」。
Nさん(若松寮分会)は「若松寮が民営化されると、これまで地道に積み重ねてきた信頼関係を一気に崩してしまい、子どもから安心感を奪うどころか大人への不信感を与えることにもなりかねない。児童養護施設の職員として、子どもたちを見捨てるということだけはなんとしても避けたい」と訴えました。
◆大同団結の先陣きった障害者
Wさん(瑞穂区役所支部)は集会後、署名活動を行いました。障害者が生きるために必要な「福祉・医療サービスの利用に対する負担の中止を求める請願」署名です。
「自立支援法は生存権や平等権の侵害だと、障害者の仲間が全国で違憲訴訟を起こしてきました。政権交代で、政府は自立支援法を廃止すると発言。違憲訴訟も国は姿勢を一転し、訴訟団と話し合いへ向かっています。この大きな変化は運動があったからこそ。いま、反貧困や高齢者医療制度などで日本中に大同団結が進められています。最初に大同団結をしたのは障害者。私たちは自立支援法をすぐ廃止ではなくまず意見を聞いて直すべきところを直してほしいと運動しています。たたかいはこれからです」。