第18回震災フォーラムを開催！

阪神大震災・東日本大震災を教訓に

　フォーラムでは、「ＮＨＫスペシャル　巨大津波　その時人はどう動いたか」の制作を行ったＮＨＫエンタープライズの大島孝之さんが講演。「なぜ被災者が津波から逃げなかったのか」について、取材を行った宮城県名取市閖上地区での被災者の行動や証言をもとに分析し調査した結果を報告しました。
　特に強調したのが、災害時における人の持つ心理面の性質でした。避難して何もなかったら「損」と思い避難をしない、人を助けるなど使命感が先行し、自分は大丈夫と思い込み冷静な判断ができなくなる、最初に入った情報の変化に気づかず自分は安全だと思い込んでしまうなど人間が本来もっている心理が働き、それが大きな被害に繋がったことなどを指摘しました。
　今後の課題では、こうした人間の心理を取り除き、「津波は怖いもの」とすぐに避難行動に移せる防災意識を持たせることが大事と話しました。