− 支部活動
区役所協議会 仕事を磨き究める
すすむ自治研活動
16区役所でつくる区役所協議会は、自らの仕事をとおして国や名古屋市の政策、市民に求められる喜ばれる仕事のあり方について研究し実践していく「自治研活動」をすすめています。
保護係32年の経験を伝授
6月30日、区役所協議会は生活保護職場に配属された若手職員を対象に、仕事の悩みや問題点を共有し、交流関係を広げ、仲間づくりのきっかけとしていくことを目的に「新人ケースワーカーの集い」を開催。区役所の保護係で働く新規職員、先輩職員が参加しました。
つどいでは、生活保護職場に勤続して32年になるベテランケースワーカーが培ってきた仕事の心得について講演。「生活保護利用者に対する人権意識や、法律を遵守するという倫理観をもつことが一番大事」「自分が利用者の立場だったらという目線を持ち、あるがままを受け入れるという深い理解や、無差別・平等の自覚をもって働くことが必要」と語りました。講演後、参加者はグループに分かれて意見交流を行いました。
新人ケースワーカーからは、「人権意識をもつことの重要性を再認識した。気持ちをあらためて頑張りたい」と感想と今後の職務への意気込みが語られました。
区役所の役割と課題を学習
7月5日には第二回自治研集会「こんな区役所にしたい あんな仕事がしたい みんなで話そう自治研集会」を開催。山崎丈夫先生(愛知学泉大学元教授)は「住民生活と区自治の充実・発展をめざして」というテーマで講演し、その後参加者は意見交流をしました。
山崎先生は、都市内分権の政策的な流れ、地域の問題を意識することの大切さ、法定の「地域協議会」の意義などの話しを通して、人権保障機関としての区役所の役割や、これからの区役所改革の課題などを話しました。
交流会では、課や係など職場の枠を超えて、仕事への思いや悩みなどを交流しました。「外部委託が進み仕事の全体像が見えない」「地域の課題がわからない」「職場に余裕がなく、市民からの要望を自分たちとは関係のないことと思ってしまう」などの実態が出されました。また、「区役所の仕事の良いところは住民と面と向かって話しができることだ」という意見も出て、あらためて仕事を見直す機会になりました。