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「なごや平和の日」を具体的に行動する日に

「なごや平和の日」にあたって声明を発表しました

「なごや平和の日」を、平和のために具体的に行動する日に
                      2024年5月15日
                      名古屋市職員労働組合

 名古屋市は、5月14日を「なごや平和の日」として制定しました。
 79年前のこの日、名古屋市を襲った空襲で名古屋城が焼け落ちました。名古屋城は戦後、「二度と焼け落ちることのないように」との市民の願いを込めて、コンクリートで再建されました。
 「なごや平和の日」は、「名古屋空襲により犠牲になられた方々を悼むとともに、悲惨な戦争の体験・記憶を後世に語り継ぐことにより、市民の恒久平和の実現を希求する意識の醸成を図り、もって平和な社会の発展に寄与すること」を目的とされています。自治体が率先して平和の実現に向けてこうした日を設けて平和の願いを発信することは、世界で戦乱が続く中、とても大きな意義と希望を持つものです。
 この「なごや平和の日」を前に、河村市長は「祖国のために命を捨てることは相当高度な道徳的行為だ」「(そうしたことを)学校でも子どもたちに考えさせることが必要だ」と発言しました。さらに記者とのやり取りの中で「国に対して自分の命をささげるということは大変な勇気のあること」だとも発言しています。憲法を遵守し、市民の平和な生活を守るべき立場にあるはずの市長のこの発言は、私たち自治体労働者のトップとして決して看過できません。
 名古屋市は先の大戦で63回にわたる空襲を受けました。これは首都東京に匹敵する回数で、大都市というだけでなく、軍需産業の拠点となる工場が多数あったことが要因とされています。
 そして今、名古屋市に隣接する自衛隊小牧基地は、米軍のF35の整備拠点となり、重要な軍事拠点となっています。ひとたび戦争になれば名古屋市が標的になる状況が今もまだ続いているのです。
 私たち市職労は、「住民の繁栄なくして自治体労働者の幸せはない」というスローガンのもと、市民が平和のうちに生きる権利を守るために平和の願いを広げ、市民のみなさんと共にその実現のために行動します。
 名古屋市が「なごや平和の日」を制定した目的に基づき、平和を実現するための具体的な行動を起こすとともに、市長がその先頭に立って奮闘されることを切に願います。

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