− 共闘
後期高齢者医療制度について要請懇談会
訴える要請団
今年4月から後期高齢者医療制度が始まります。75歳以上の高齢者は、国民健康保険の減免制度からはずされ、新たな保険料の負担が始まります。世界に類のない年寄りいじめの悪法です。
いま、多くの高齢者が年間200万円以下の年金収入で生活し、明日への不安を抱えています。
名古屋市で、国保料の75歳老齢減免制度を受けている方は約8万2千人。後期高齢者医療制度が始まれば、今までゼロだった保険料が1万円、2万円とのし掛かります。収入が低ければ低いほど負担増となる情けない悪法です。
しかし、大負担を強いる制度にもかかわらず、多くの市民が制度を知らない、わからない状態です。各区が行った説明会は平日の昼間に1度きり。制度が始まれば、窓口が混乱することは火を見るより明らかです。
愛知県社会保障推進協議会は、1月17日、すべての区役所で要請懇談会を実施。75歳以上の高齢者に新たな福祉制度を実施するよう要請しました。要請団は、「年寄りは死ねということか」「なんとか助けてほしい」「国の悪法を前にして自治体としてできることはないのか」と各区の保険年金課に求めました。
名古屋市はこれまで、老齢減免として約10億円を公費から拠出しています。新たな減免制度を市独自でつくることが十分できます。市職労は、自治体として市民のいのちを守るよう、新たな福祉制度を早急に新設することを強く求めます。
1)単身者 年金収入のみ 75歳以上の保険料のモデルケース | |||||
年金収入 | 名古屋市国保料(年額) | 後期高齢者医療保険料(年額) | 増減額 | 増加率 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
153万円
|
0円
|
12,000円
|
12,000円
|
皆増
|
均等割のみ。7割軽減
|
168万円
|
4,700円
|
23,100円
|
18,400円
|
4.91倍
|
所得割+均等割7割軽減
|
203万円
|
56,740円
|
69,200円
|
12,460円
|
1.21倍
|
所得割+均等割2割軽減
|
288万円
|
150,380円
|
140,400円
|
△9,980円
|
0.93倍
|
|
341万円
|
200,350円
|
177,800円
|
△22,550円
|
0.88倍
|
|
2)高齢者世帯 夫の年金収入のみ 夫婦とも75歳以上 2人分の保険料 | |||||
年金収入 | 名古屋市国保料(年額) | 後期高齢者医療保険料(年額) | 増減額 | 増加率 | 備考 |
153万円
|
0円
|
24,000円
|
24,000円
|
皆増
|
均等割のみ。7割軽減
|
168万円
|
0円
|
24,000円
|
24,000円
|
皆増
|
所得割+均等割7割軽減
|
192万円
|
0円
|
69,000円
|
69,000円
|
皆増
|
所得割+均等割5割軽減
|
238万円
|
81,220円
|
127,300円
|
46,080円
|
1.56倍
|
所得割+均等割2割軽減
|
288万円
|
135,480円
|
180,500円
|
46,020円
|
1.33倍
|
|
341万円
|
185,560円
|
217,900円
|
32,340円
|
1.17倍
|
|
3)高齢者世帯 夫の年金収入のみ 夫75歳以上,妻75歳未満国保加入 2人分の保険料 | |||||
年金収入 | 名古屋市国保料(年額) | 夫の後期高齢者医療保険料+妻の保険料合計(年額) | 増減額 | 増加率 | |
153万円
|
11,010円
|
23,010円=12,000円+〈11,010円〉
|
12,000円
|
2.08倍
|
|
168万円
|
11,010円
|
34,110円=23,100円+〈11,010円〉
|
23,100円
|
3.09倍
|
|
192万円
|
19,690円
|
80,790円=61,100円+〈19,690円〉
|
61,100円
|
4.10倍
|
|
238万円
|
81,220円
|
133,660円=103,300円+〈30,360円〉
|
52,440円
|
1.64倍
|
|
288万円
|
135,480円
|
170,760円=140,400円+〈30,360円〉
|
35,280円
|
1.26倍
|
|
341万円
|
185,560円
|
208,160円 =177,800円+〈30,360円〉
|
22,600円
|
1.12倍
|