− 共闘
この眼で選ぶ日本の未来・組合員座談会
失業率は5%を超え、雇用破壊、医療・福祉の崩壊、年金・社会保障のほころびで生活はもはやズタボロです。与党がすすめてきた構造改革の破たんは誰の目にも明らか。私たち国民自身の変化・選択が求められています。市職労組合員同士で政治を語り合いました。
◆雇用問題
大企業のハケン切り、雇用破壊で、生活はボロボロに崩されています。非正規労働者は3分の1(青年層では2分の1)。年収200万円以下は1000万人を超えました。
雇用破壊の原因はズバリ「労働者派遣法」にあります。人をモノ扱いして切り捨てるシステムを作ることに賛成した政党の責任は重大です。
Iさん…私は35歳。結婚して、子どもも持って、家も買う世代です。私の知り合いでも、家を買ってローンを組んだ後、会社が潰れて整理解雇にあった人がいます。僕自身もローン返済のペースをあげたくても、まさか一時金が減らされるとは思わない。世の中のシステムが悪いせいで生活が破壊されるのはいかんです。企業で貯まっているところのお金は出してほしい。
◆税の取り方・使い方
消費税が導入されて20年。消費税の税収はこれまでに213兆円、同時に減収された法人3税は182兆円です(表2)。
大企業へのバラマキは、一時的な甘い蜜。しかしツケは全部国民が被ることになります。大企業へ減税を元通りの負担額まで戻すと同時に、内需拡大の政策をたて、中小企業や個人消費を活性化させることが必要です。
Nさん…消費税を増税しても使い道が正しくない。私は福祉の仕事をしていますが、整形外科の医者が本当にいないんですよ。課長が医者探しで方々あたっても、断られ続けているんです。医者が確保できれば、妊婦のたらい回しなどの痛々しい事故も起こりませんけど。税金の使い方がいいとは思えません。
◆平和問題
政府は社会保障費を抑制する一方で、グアムへの米軍移転費用として61億円も思いやり予算をだす大盤振る舞いを続けています。オバマ米大統領も発言したように、「核兵器をなくす」が世界の流れ。憲法9条を変えて、戦争する国をつくり、核武装しようとする日本政府の視点はまさに世界平和と逆行する危険なものです。
Oさん…憲法9条があればこそ、日本は平和でいられた。2010年は国民投票の大事な年。大きな国政の1つだから、9条を守る政党を見極めたい。