特集

主張

職場と法律(6) 土木事務所

縁の下の力持ち、道路・河川・都市公園法と土木事務所

   私たちは土木事務所で働いています。
 土木事務所の仕事は、道路・川・公園の「お守り」です。道路法・河川法・都市公園法に基づいて仕事をしています。
 道路法で言えば、道路の整備と管理が仕事です。放置自転車の撤去も行います。いかに快適に道路を使ってもらえるか、経済活動に貢献できるか、常に現場のお守りをしています。
 河川法で言えば、堀川と新川をお守りしています。崩れないように常に川の状態を適正に保ち、ボラの大軍が出たらタモですくったりもします。
 都市公園法では、公園を巡回して、遊具、ベンチ、トイレ、施設が良好に動いているか。維持修繕をしています。

 私たちの職場でも「ゼニがない」が合言葉。道路の側溝はガタガタ。舗装はデコボコ。老朽化のため直したいな、と思っても予算はつきません。名古屋市民の意識は高く、「2、3センチの段差でつまづいた」と言う電話もあります。周辺都市よりずっと整備は良いのですが、意識が厳しくなってきました。
 怒られることのほうが多いですが、陳情があって、道路が直せたときはよかったな〜と思います。ありがとうって言われると嬉しいです。
 名古屋市は道路管理の直営チームを7〜8年間退職者不補充で人を減らし続けています。しかし、道路がなかったら生活にも社会経済にも影響がありますよね。河川の治水も、安全面と運搬行路としての経済面に響きます。安易な人減らしは悪影響です。私たち土木事務所の仕事は、まさに「くらし」と「経済」のお守り役。縁の下の力持ちなんです。

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