特集

主張

職場と法律(8) 卸売市場

卸市場から食卓へ

   卸売市場は、市民の皆さんの食生活に欠かすことのできない生鮮食料品(野菜・果物・魚・食肉・つけ物等)を全国から集め、適正な価格ですみやかに分配するために、「卸売市場法」という法律で設置された公設の卸売市場です。
 名古屋市には青果物と水産物等を扱う熱田区の「本場」と、西春日井郡豊山町の「北部市場」、さらに食肉を専門に扱う港区の「南部市場」があります。
 これらの市場での市の職員は、施設の管理と取引が公正に行われるように指導・監督する業務を行っています。生鮮食料品を直接取り扱うのは、許・認可をうけた卸売業者・仲卸業者・売買参加者などの民間業者ですが、深夜から早朝にかけて、良好とはいえない労働条件と環境の中で約4千人の人たちが日中働いています。
 大手スーパー等の台頭で、商店街の中にある中小のスーパーや青果小売業、水産小売業のみなさんが町中から姿を消してしまう中、市民の食生活を安定したものにするため、中学区単位程度の「ライフエリア」を想定した生鮮食料品の流通形態がどうあるべきか、流通に携わる中小企業の経営をどう安定させたものにするかなど、市職労市民経済局支部として「卸売市場から食卓へ」というような政策的な提起が出来るような力をつけていくことが必要になっていることを常日頃感じています。

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