課題山積み、地域委員会を考える
第2回地域・コミュティー研究会が、9月2日、労働会館で行われました。今回は、学習会として位置づけ、「緑区森の里荘自治会長の小池田忠さん」を招いて「求められる地域分権とは 地域から見た地域委員会への期待と問題点」という表題でお話しをしてもらいました。小池田さんは、自治会のあるべき姿を実践しており、その経験を全国に発信すべく飛び回っています。
今、河村市長の言う地域委員会構想は、混迷を深めていますが、小池田さんによると、自治会とは「その地域の住民のいのちと暮らしを守る事にある」もの。個人的な相談活動や独居老人宅の鍵(老人世帯80の内約37世帯)を預かる取り組み、地域を町内会の役員と歩いて回り、危険箇所や壊れている箇所など実際に目で見ることによって発見する取り組み。また、先生を呼んで子ども達と自主的な学習会を開き、住民の意識を高める取り組み。夏祭りや秋祭り、流しそうめん、ふれあい会食会、子ども広場など住民が気楽に参加し楽しめる企画も取り入れているそうです。当然、地域清掃活動、部再訓練などもあります。それが自治会です。
課題として、どの自治体でもそうだろうと思いますが、使命感と情熱のあるリーダー育成や人材の発掘。さらに活動をすればするほど地域内の諸団体及びNPO団体並びに行政との共同のあり方の問題、財政問題と専従職員の配置などがある、という小池田さん。
最後に「森の里荘自治会がここまでできるのは、使命感と情熱と求心力を持ったリーダーと自覚を持った役員の並々ならぬ努力により実践できており、他の自治会がここまでできるのは、大変だろうというのが実感です。市長の言う地域委員会は、こうした自治会が増えていかなくては、上滑りの組織にはなりはしないかと思います」と話しました。
市職労は引き続き、研究を続けます。